身近な感染症への考え方 ~私の提案~

身近な「感染症」への考え方について

新型コロナウイルス感染症が、令和5年5月8日から、インフルエンザ等感染症同様の5類感染症へ移行して、「新たな健康習慣」が提唱されています。9月22日秋分を過ぎてから、急に朝夕の気温が下がり、県内においても、手足口病の長期に続く警報発令に加え、学園祭や文化祭をきっかけにした新型コロナウイルスの増加や、インフルエンザ、水痘、等様々な感染症の報告があります。季節が変わろうとしているこの時期に、改めて、身近な感染症に対する対策を一緒に考えていきましょう。
私は、様々な感染症の流行が落ち着いている時期でも、感染症の流行状況に関心を持つことが、とても重要な習慣だと考えています。「感染症を身近に考える」習慣は、自分自身や家族を感染症から防ぎ、自分とつながりのある周囲の人々の生活を健全に保ち、ひいては社会を感染症から守ることになると思うからです。感染症動向は、公的には、「山梨感染症ポータルサイト」や保健所からの情報、1週間遅れですが、私の医院のHPでも情報発信しています。園や学校からの感染症情報も有効です。今どんな感染症がどこで流行しているかは、コロナ禍を経験してから、医療専門サイトでなくても、SNS等、いろいろな方法でキャッチすることが出来るようになりました。懸念される新興感染症に対しては、適切で信頼性の高い情報網の構築が、重要な意味を持っていると考えています。私もアンテナを高くして、確実な感染症情報の収集に努めるつもりです。
さて、次に、基本感染防止にお役にたてる項目をお知らせします。
① 体調不安や症状がある場合は、無理せず自宅で療養し、お子様の状況を冷静に判断して、受診のタイミングを逃さずに、医療機関に受診することです。
②その場に応じたマスクの着用について、ご家庭で、お子様にわかりやすく説明することは、大事なことだと思います。どんなに小さなお子様であっても、わからないかもしれませんが、どんなときにマスクが必要であるかは、折りに触れ、説明することは必要なことだと思います。空間の広さや密集状況、時間の長さ、感染症流行状況から適切にマスク着用することを大人が実践することも必要だと思います。私は、外出時はマスクを保持し、マスクは不織布マスクが望ましいことを推奨しています。
③引き続きの三密の回避と換気を心がけることは大事なことだと思います。換気をすることで、副産物として、新聞紙や古紙の片付け、カーテンの洗濯、エアコンのフィルターや網戸の掃除などにも手が届くようになりますから、一石二鳥にもなるようです。
④手洗いを日常の習慣にすることも大事な項目のひとつです。
⑤子どもそれぞれに見合った運動、バランスと適切な量の食生活、十分な睡眠時間、平日であっても休日であっても生活習慣を一定に保つ等、日々の体調管理に心がけることは、成長期にあるお子さまにはとても大切です。一方で、今の子ども達は、大人より忙しい生活を送っています。運動にしても勉強にしても、何をするにしても、本人の気持ちを優先することは言うに及ばずですが、限度を越えた場合には、健康管理の視点から、大人の経験を助言しても良い時があるように思います。健康スポーツ医や栄養の専門家からの助言を受ける機会もあります。参考にしてください。
いよいよ今年もインフルエンザ接種の季節になりました。当医院では高齢者の新型コロナウイルス接種を予定しています。今年の年末まで、子どもたちにとって、最高に楽しい日々になるようにと願っています。
      
    

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